図書館で借りた本の感想
2017年7月6日
「トラオ―徳田虎雄 不随の病院王」青木 理
一言でいうと昭和のカリスマ経営者だが、遵法精神が低く、目的のためなら手段を選ばない。有名なエピソードでは運転手が信号で停まるとキレる。お前は身内が危篤の時に律儀に信号を守るのか?世界には自分の医療を待っている人が居るのだから、信号で停まるな、という理屈。言ってることは明らかにデタラメなのだが、読後に心のどこかでワクワクしている自分を否定できない。
他にも例によって手段を選ばない違法選挙で、日本中にネタを振りまいたイロモノ集団ではあるものの、この男が作り上げた病院チェーンが離島の医療を支えてるのは事実。功罪の功の部分までは否定できない。
のちに病気(ALS)になって徐々にパワーダウンするのだが、交通事故などで人生が突然終わるより、色々と準備や後始末ができると前向きに考えるあたりは、やはり常人では無いと感じさせる。この男の生に対する真剣さだけはあやかりたいもんである。
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