2013年10月17日

「采配」落合博満

好きか嫌いかでいくと好きな監督なんですが
サイドストーリーなんかは知らないので
たまにその采配に「うん?」と思うことがあるので借りてみた。
割りと刺さった言葉を以下要約

「完全試合寸前の山井交代の件」
単純に本人から豆が潰れたので交代してくれと言って来たから。
落合がその時、考えていたことは、
こんな場面で投げさせられる岩瀬が可哀想という岩瀬の心配をしてた。

「タニマチ軽視は本当か」
日本シリーズ終了後の秋季キャンプで
ベテランに初日から参加を求めた。
3日目あたりにベテランが落合のところにきて真意を尋ねにくる。
落合曰く、この時期にメンテナンスをしないと長く続けられない
監督に呼び出されたらタニマチとの付き合いを断る口実になるだろう。

「落合は若手育成はしない?」
落合の考える若手というのは30歳ぐらいのこと。
20代後半でレギュラーになって、
40過ぎまで活躍するのがプロ野球選手の幸せな一生だと考えてる。
ぽっと出の若い選手が三年で消えるのを嫌うので
20代は土台づくりをさせる方針とのこと。

「落合は選手を使い潰す?」
・違和感があるので大事をとって休む
・怪我したので治療する
この2つの違いは本人しか分からないので本人に決めさせる。
ただ前者を選んだ場合、レギュラーを失っても知らない。
怪我を隠して、そのポジションを狙ってくる選手に示しがつかないから。

「落合はベテランに甘い?」
大ベテランというか、超ベテランの域に行った選手は
ユニフォームを脱ぐタイミングを自分で選べるというのが持論。

「落合は守り勝つ野球を標榜するくせに投手コーチに丸投げ?」
「落合のスタッフはコネ採用の高待遇?」
落合監督時代の投手コーチは採用した時には、ほぼ初対面。
能力があるから任せて、結果を出して、それが長く続いただけの話。
落合は人事に私情を挟まない方が組織は上手くいくと考えているタイプ。
任せるところは任せて、自分は口を出さない。

打撃コーチに関しても
自分が口を出すと誰も言い返せないので任せる。

「ダメ外人ばっかり使ってない?」
外人を連れてくるのは監督の仕事では無い
落合は監督として外人にも競争をさせていた

「中日はWBCで非協力的?」
自分は中日から給料を貰っているので、
NPBと中日のオーナーから行けと司令があれば、
喜んで協力したが、最後までそんな指示は無かった、とのこと。
落合は契約を重んじるので日本の曖昧なところに否定的。

「結婚のススメ」
血の繋がった親兄弟が自分を応援してくれるのは当たり前。
元は他人の嫁が、生活基盤が一体となって
それこそ一心同体で応援してくれるのは何より心強い。

「家族サービスもほどほどに」
夫婦共働きが当たり前な時代は理解した上で
それでも、野球に全てを捧げないとプロ野球では生き残れない。
別に野球選手じゃなくても、
男なら、家庭を捨ててでも仕事を頑張る時期ってあるだろう。
一生を掛ける仕事ってそういう物じゃないのか、と
子育てに協力的な最近の選手にチクリ。

「自分が監督して成功した理由」
雑草とスターの両方の気持ちがわかるから(落合の経歴を見れば納得)
長嶋監督は雑草の気持ちが分からない。

一般社会人の人生に関してもリスペクトの気持ちを持っている。
いちいち報道されないだけで、サラリーマンの人生の方が
よっぽどプロ野球選手よりドラマチックだと思っている。

「俺竜など無い」
過去の名監督の良かったところを模倣をしてるだけ。
落合中日がも猛練習で強くなったのなら
それを俺竜の一言で片付けずに他球団も真似すれば良いと
不思議に思っている。

【感想】
超の付く合理主義者で、野球に関してはぐうの付く聖人。
そんな監督が勝つことが一番のファンサービスと考えているのだら
それはチームが強くなって当然でしょう。
今度GMに就任しますが、監督よりも向いてると思います。

監督就任時に選手を一人も切らずに優勝して
それが間違った美談として伝えられていますが
実は優勝後に何人も切られています。
最初に切らなかったのは直接自分で見てないからという
合理的な理由からでした。

他にも面白いと思った話は
ホームランといえば王貞治ですが
王貞治以前に記録に挑戦していた日本人はノムさんです。
前人未到の記録に挑戦することが偉大であると言っています。
プロ野球に限らず、初○○という数字はもっと評価されて良いし
もっともっと数字は追い求めていい、と。
何事もそうやって進歩してきたから。